• コーポレートサイトへ
  • お問合せ
  • 不正対策の基礎
  • 不正トレンド
  • グローバルトピックス
  • カード情報漏洩
  • セキュリティとニュース
  • 法整備

チャージバック 2019年上半期の主な傾向とは?

公開日 2019年8月8日
不正トレンド

チャージバックは引き続き増加傾向に

図は2018年までの四半期ベースのクレジットカード不正被害のチャートになります。2017年以降急増していますが、2018年以降も引き続き増加傾向です。基本的にどんな商材でも今は狙われていますが、2019年もこの勢いは変わりそうもありません。

因みに、2018年の第四四半期は突如伸びがありますが、これは○○○億円あげちゃうキャンペーンなどでおなじみのQRコード決済系での被害と、ホテル、航空券などの旅行系商材による被害の増加の影響と言われています。

 

2019年の主な傾向とは?

2019年以降のチャージバックの傾向でいいますと、やはり以下のポイントがあげられるでしょう。

  • チャージバック被害商材の低価格化
  • 中国系によるアタック
  • 転送業者経由による被害の増加
  • アパレル、コスメ系商材での被害の増加
  • ホテルなどの宿泊施設でのチャージバック被害の増加

 

チャージバック被害商材の低価格化

通常不正利用者は、主に他人のカード番号で不正に物を取得し転売することが大方一般的な目的になります。闇サイトでカード番号を不正に入手するわけですが、当然「仕入れ」が発生しているわけです。

たとえば、不正利用者はクレジットカード番号を闇サイトから10ドルで仕入れたとした場合、その“仕入値以上”の物・サービスにアタックをするわけです。費用対効果ではないですが、できるだけ高く売れる商材を探します。今までは狙われる商材として、10万円以上する高額なブランド品、家電などが圧倒的に多かった背景がそこにありました。

ところが最近それも変わりつつあります。たとえば2-3,000円レベルの商材でも普通にチャージバックが発生してきています。

高額な商材だけ注意して見ていればよい、といった考えは捨てたほうがいいかもしれません。

 

中国系のアタック / 転送業者経由による被害の増加

詳細については、下記コラムをご参考ください。

「2019年 中国電子商取引法の施行と国内不正傾向の変化とは」

 

アパレル、コスメ系商材における被害の増加

この二つの分野は以前よりチャージバックの多い商材です。これに家電製品を加えると、三大チャージバック商材といっても過言ではありません。

2019年は、特にアパレル、コスメ系の被害がさらに伸びているといった印象です。
アクルへのご相談やチャージバック保証の申請が増えています。

また先ほどの低価格化、中国系のアタックとも相関性は高いです。中国人に人気な商材領域なわけですが、中国系のアタックで且つ数千円のアパレル、コスメの被害も増加しています。

同商材における中国系ユーザーの注文で、転送業者宛といった注文には、低価格だとしても、今まで以上に慎重になる必要があるとみています。

 

ホテルなど宿泊施設でのチャージバック被害の増加

旅行系商材は以前からチャージバックが多い領域になります。特に航空券の被害は現在でも相当な規模でチャージバックが発生しています。一方で、ホテルや旅館などの宿泊施設におけるチャージバックは2018年の半ばごろまでは目立つほどには起きていませんでした。

ところが、昨年暮れごろから宿泊施設でのチャージバックが急増しています。それは2019年も同様な傾向です。

そこには“闇の旅行代理店”の存在があります。どうやら、SNS等でこのフェイク旅行代理店が蔓延しているようです。圧倒的に中国系が多いのも特徴です。

宿泊利用者は、この“闇の旅行代理店”の存在をSNS等の口コミで知りホテルの予約をします。特徴は圧倒的に安いということですが、代金はその“闇の旅行代理店”に支払います。一方で、その“闇の旅行代理店”は、他人のクレジットカードで、該当ホテルに予約を入れるのです。何も知らない真正な宿泊施設利用者は、当日ホテルに泊まるわけですが、ホテル側は後日カード会社から、第三者不正利用によるチャージバックとして売上を取消しされるわけです。

この被害傾向は、2020年のオリンピックまでは少なくとも続くとみていますが、直近ではOTA経由から、ホテル直サイトでの被害に移りつつあります。少なくとも不正利用者は、何も対策をしていない裸の状態の宿泊施設にターゲットを移しつつあるのです。

アクルではホテルなどの旅行商材向けの不正防止ツールを提供していますが、こういったツールをご利用するのも不正を弾く手段の一つです。現在大手OTAからホテルなどの宿泊施設まで多岐にわたりご利用いただいております。

不正防止認証ツールASUKA for Travel(アスカ フォー トラベル)
 

 

2019年もチャージバック対策は可及的速やかに

「たまたま起きただけ」「売上でカバーできればよい」「一回起こってしばらくないから大丈夫」といった考えは非常に危険です。

不正利用者は時間を空けてまたやってきます。その後炎上するカード加盟店を何度も見てきました。重要なのは不正利用者を寄せ付けない対策、運用を速やかに実行し継続することです。

これは、チャージバックという課題に対しての本質であり、2019年も引き続き変わることはないとみています。

 


前の記事へ次の記事へBlog Home

カテゴリーから閲覧
  • 不正トレンド (43)
    • チャージバックとは?仕組みと対策 | 基礎知識
    • 不正検知システム提供から見るカード不正利用 2020年総括
    • チャージバック保証申請から見る2020年の傾向とは
    • 3-Dセキュア2.0による不正への影響とは
    • クレジットカード不正利用の実態 Emailドメイントップ20
    • 「パスワードに誤りがあります」とエラー表示するサイトはセキュリティが甘い理由
    • 不正配送先住所との照合の落とし穴 | カード不正対策4方策
    • フォローアップ体制 | 不正検知システム比較の指標
    • ネットショッピングでやってはいけない3つのこと ~ 不正に遭わないための法則
    • 不正対策の仕事をしてるのに不正ログイン被害に遭った話
    • デジタルシフトの加速とリスク
    • カード不正利用した者を捕まえられるのか?
    • 新型コロナウィルスとチャージバック傾向の変化とは
    • カード不正対策における費用対効果とは
    • 不正利用者の思考回路から考える有効な不正対策とは
    • カード情報の漏洩の実態「フォームジャッキング」
    • チャージバック保証申請データから見える不正対策の次のステージとは
    • 3-Dセキュア実装の旅行系カード加盟店のジレンマ
    • 不正顕在化加盟店とは? | 基礎知識
    • カード不正利用に大学生が関与?昨今ではSNSで高額バイトの募集も(後編)
    • カード不正利用に大学生が関与?昨今ではSNSで高額バイトの募集も(前編)
    • クレジットカード不正利用と転送会社
    • レジャー業界のチャージバック急増
    • クレジットマスターの変遷と対策の「最適解」とは?
    • クレジットカード決済におけるチャージバックの不条理とは
    • チャージバック 2019年上半期の主な傾向とは?
    • 2019年 中国電子商取引法の施行と国内不正傾向の変化とは
    • 2017年チャージバック急増の実態
    • 巧妙化する詐欺の手口
    • チャージバック事例 換金以外の目的?
    • チャージバック事例 季節性とトレンド
    • ダークサイトで売買される情報とチャージバック
    • チャージバック事例 業界横断・同商品
    • カード不正利用・チャージバックのトレンド
    • ダークサイトで売買される個人情報
    • 狙われる日本のカード決済環境
    • 2017年に入りチャージバック金額急拡大?被害金額推移
    • 3-D Secureを破られカード決済を停止される?
    • チャージバック事例 工具等の被害が目立つ
    • IDパスワード漏洩に起因するカード不正利用
    • クレジットのIC対応化がチャージバック増加を助長?
    • チャージバック被害事例、手口の更なる巧妙化
    • チャージバック統計 - 配送先住所の特徴
  • グローバルトピックス (11)
    • ベトナムから垣間見えるカード決済の今後
    • アジアにおけるモバイルコマースと決済手段の考察
    • 北米、チャージバックのリスクマネジメント
    • 不正検知における「False Positive」とは
    • 米国における不正対策の実態とは
    • 米国におけるFriendly Fraud増加の背景と考察
    • UK(英国)における不正事情について
    • 台湾のカード決済事情
    • 米国における情報漏洩とAccount Takeover
    • 米国におけるクレジットカード漏洩事件
    • アメリカでのチャージバックやカード不正事情
  • カード情報漏洩 (8)
    • ネットショッピングでやってはいけない3つのこと ~ 不正に遭わないための法則
    • 不正対策の仕事をしてるのに不正ログイン被害に遭った話
    • カード番号漏洩の闇、中南米での実態
    • ダークサイトで売買される情報とチャージバック
    • ダークサイトで売買される個人情報
    • 防止できないカード情報の漏洩事故
    • 売買されるIDとパスワード情報
    • カード情報漏洩はなぜ起こる?
  • セキュリティとニュース (15)
    • チャージバックとは?仕組みと対策 | 基礎知識
    • 3-Dセキュア2.0による不正への影響とは
    • 不正対策の仕事をしてるのに不正ログイン被害に遭った話
    • 不正利用者の思考回路から考える有効な不正対策とは
    • カード情報の漏洩の実態「フォームジャッキング」
    • チャージバック被害にあったら???
    • 不正顕在化加盟店とは? | 基礎知識
    • チャージバック保険・チャージバック保証の違いとは
    • Protect Buy | ダイナースが3-Dセキュア提供開始を発表
    • 3-Dセキュア2.0とは?
    • 巧妙化する詐欺の手口
    • セキュリティコードとは?歴史や背景と効果 | 基礎知識
    • 2017年上半期のクレジットカード不正利用金額推移
    • カード不正利用関連ニュース
    • クレジットカード決済における不正対策とは? | 基礎知識
  • 法整備 (3)
    • 3-Dセキュア2.0とは?
    • チャージバック発生時、被害届は提出すべき? | 基礎知識
    • 改正割賦販売法の施行・実行計画に伴う動き
  • 不正対策の基礎 (20)
    • チャージバックとは?仕組みと対策 | 基礎知識
    • チャージバック保険・保証の加入を断られたら
    • チャージバック保証や保険は不正利用対策として有効なのか?
    • カード不正利用した者を捕まえられるのか?
    • 2020年のカード不正利用トレンド
    • カード不正対策における費用対効果とは
    • 不正検知システムの比較(1) - 精度の比較
    • 不正検知システムの比較(2) - 真正利用者への影響
    • 不正検知システムの比較(3) - ブラック情報の実効性
    • 利用内容照会とは? | 基礎知識
    • 不正顕在化加盟店とは? | 基礎知識
    • Protect Buy | ダイナースが3-Dセキュア提供開始を発表
    • 自分のクレジットカードが不正利用されたら???
    • 決済代行会社様向けコラムのご紹介 
    • 3-Dセキュアのシステム設定方式
    • 3-Dセキュア利用による売上への影響とは?
    • チャージバック発生時、被害届は提出すべき? | 基礎知識
    • 2017年チャージバック急増の実態
    • セキュリティコードとは?歴史や背景と効果 | 基礎知識
    • クレジットカード決済における不正対策とは? | 基礎知識
掲載履歴から閲覧
  • 2017
    • February (2)
      • チャージバック統計 - 配送先住所の特徴
      • クレジットカード決済における不正対策とは? | 基礎知識
    • March (3)
      • クレジットのIC対応化がチャージバック増加を助長?
      • アメリカでのチャージバックやカード不正事情
      • チャージバック被害事例、手口の更なる巧妙化
    • April (3)
      • カード情報漏洩はなぜ起こる?
      • 米国におけるクレジットカード漏洩事件
      • IDパスワード漏洩に起因するカード不正利用
    • May (4)
      • 売買されるIDとパスワード情報
      • 米国における情報漏洩とAccount Takeover
      • チャージバック事例 工具等の被害が目立つ
      • 防止できないカード情報の漏洩事故
    • June (5)
      • 狙われる日本のカード決済環境
      • 台湾のカード決済事情
      • 3-D Secureを破られカード決済を停止される?
      • UK(英国)における不正事情について
      • 2017年に入りチャージバック金額急拡大?被害金額推移
  • 2019
    • August (6)
      • 3-Dセキュア2.0とは?
      • 自分のクレジットカードが不正利用されたら???
      • チャージバック 2019年上半期の主な傾向とは?
      • Protect Buy | ダイナースが3-Dセキュア提供開始を発表
      • クレジットマスターの変遷と対策の「最適解」とは?
      • クレジットカード決済におけるチャージバックの不条理とは
  • 2017
    • August (5)
      • カード不正利用・チャージバックのトレンド
      • カード不正利用関連ニュース
      • 改正割賦販売法の施行・実行計画に伴う動き
      • 米国におけるFriendly Fraud増加の背景と考察
      • ダークサイトで売買される個人情報
    • September (2)
      • チャージバック事例 業界横断・同商品
      • 米国における不正対策の実態とは
    • October (2)
      • ダークサイトで売買される情報とチャージバック
      • 不正検知における「False Positive」とは
  • 2021
    • January (2)
      • チャージバックとは?仕組みと対策 | 基礎知識
      • 不正検知システム提供から見るカード不正利用 2020年総括
  • 2017
    • November (4)
      • 2017年上半期のクレジットカード不正利用金額推移
      • セキュリティコードとは?歴史や背景と効果 | 基礎知識
      • チャージバック事例 業界横断・類似商品
      • 北米、チャージバックのリスクマネジメント
    • December (3)
      • チャージバック事例 季節性とトレンド
      • カード番号漏洩の闇、中南米での実態
      • アジアにおけるモバイルコマースと決済手段の考察
  • 2019
    • May (3)
      • チャージバック発生時、被害届は提出すべき? | 基礎知識
      • 3-Dセキュア利用による売上への影響とは?
      • 3-Dセキュアのシステム設定方式
  • 2018
    • January (2)
      • チャージバック事例 換金以外の目的?
      • 巧妙化する詐欺の手口
    • April (1)
      • 2017年チャージバック急増の実態
  • 2019
    • June (3)
      • カード不正対策に、「セキュリティ投資」の概念を
      • 不正検知システムの役割と課題について
      • 決済代行会社様向けコラムのご紹介 
    • July (1)
      • 2019年 中国電子商取引法の施行と国内不正傾向の変化とは
    • September (3)
      • チャージバック保険・チャージバック保証の違いとは
      • レジャー業界のチャージバック急増
      • クレジットカード不正利用と転送会社
    • October (2)
      • カード不正利用に大学生が関与?昨今ではSNSで高額バイトの募集も(前編)
      • カード不正利用に大学生が関与?昨今ではSNSで高額バイトの募集も(後編)
    • November (3)
      • ベトナムから垣間見えるカード決済の今後
      • 不正顕在化加盟店とは? | 基礎知識
      • チャージバック被害にあったら???
    • December (3)
      • チャージバック保証申請データから見える不正対策の次のステージとは
      • 3-Dセキュア実装の旅行系カード加盟店のジレンマ
      • 利用内容照会とは? | 基礎知識
  • 2020
    • January (2)
      • カード情報の漏洩の実態「フォームジャッキング」
      • 不正利用者の思考回路から考える有効な不正対策とは
    • February (3)
      • 不正検知システムの比較(1) - 精度の比較
      • 不正検知システムの比較(2) - 真正利用者への影響
      • 不正検知システムの比較(3) - ブラック情報の実効性
    • March (2)
      • カード不正対策における費用対効果とは
      • 新型コロナウィルスとチャージバック傾向の変化とは
    • April (2)
      • 2020年のカード不正利用トレンド
      • カード不正利用した者を捕まえられるのか?
    • May (2)
      • デジタルシフトの加速とリスク
      • 不正対策の仕事をしてるのに不正ログイン被害に遭った話
    • June (2)
      • ネットショッピングでやってはいけない3つのこと ~ 不正に遭わないための法則
      • チャージバック保証や保険は不正利用対策として有効なのか?
    • August (3)
      • チャージバック保険・保証の加入を断られたら
      • 不正配送先住所との照合の落とし穴 | カード不正対策4方策
      • フォローアップ体制 | 不正検知システム比較の指標
    • September (1)
      • 「パスワードに誤りがあります」とエラー表示するサイトはセキュリティが甘い理由
    • November (2)
      • チャージバック保証申請から見る2020年の傾向とは
      • 3-Dセキュア2.0による不正への影響とは
    • October (1)
      • クレジットカード不正利用の実態 Emailドメイントップ20
Copyright© 2017 Akuru, Inc. All rights Reserved.