CASE STUDIES

株式会社エース

チャージバック保険に加入できないサイトに認定された経験から、チャージバックをほぼ撲滅できるまでに至るまで。

ASUKA

「もともと、チャージバック保険に加入しており、この不正利用に関しては深く真剣に考えていませんでしたが、保険に加入できないサイトに認定されてから何か対策はないか?と探していました。

総合バックメーカーとして、スーツケース・ビジネスバッグ・レジャーバッグなどの旅や異動をサポートしている“ACE”は全国で93店舗の直営店を展開している。では、みなさんはACEのオンラインストアがあることはご存じだろうか?

ここ数年で彼らはオンラインストアにも注力している。わたしたちは、ACEの歴史、哲学、またEコマースの可能性、そしてもちろん不正対策についてのアプローチについて、同社のEコマース担当である北山氏に話を伺った。

カバンメーカーとしての”エース”

エースは1940年に大阪の天王寺でカバン創造卸業「新川商店」として創業し、2020年で創業80年という歴史あるバッグの総合メーカーだ。

「東レナイロン」を生地にしたバッグを業界で初めて発売し、カラフルで軽く強度があり、汚れが簡単に落ちるという特徴は大人気となり、「バッグの一大革命」とまで言われた。この革新的な商品が全てのエース製品の原点となった。

また、従来カバンに使用されなかった素材をいち早く採用したり、日本人が本当に使いやすいスーツケースを初の国産スーツケースとして発売したりと日本のスーツケース・カバン産業を牽引してきた。

プロテカやace.などの新しいブランドを立ち上げ、旅行に関わる課題を解決する”トラベルソリューションカンパニー”として私たちにスーツケースやカバンを提供し続けてくれている。

1940年の創業以来、カバン一筋に徹し新たな未来を切り拓いてきた思いは、「カバンを通じて人々の幸せを願い、社会に奉仕するという「商事是亦報恩道」の経営理念に他なりません。“作って喜び、売 って喜び、買って喜ぶ”という三位一体の信じあいの商いを尊び、 価格以上 に価値のある上質な商品を提供することでお客様に使って喜んでいただく誠実なモノづくりに徹しております。」

‟エース”におけるオンラインストア-

近年、ECの発展により人々のライフスタイルが大きく変わり、消費がオンラインに移行している。もともとエースも直営のオンラインストアを2008年にオープンしていたのだが、カバン卸業として創業していることもあり、彼らの主戦場はオンラインではなくオフラインであった。

しかし、直営店舗の出店数が増していったことにより、直営オンラインストアの重要性が増すこととなった。2017年にバラバラだった顧客情報を直営オンラインストアを軸にして各店舗ともに共通化することにした。これと同時にオンラインにおける販売体制/システムをより強化することにした。結果、オンラインストアでの売上が3年で200%の伸長を遂げ、今やエースにおいて無視できない販売チャネルとなったのだった。
 
「これを機にECの重要性を再確認しました。今後さらに大きくしていくにはどうすべきか?と問いただした結果、基幹システム・物流システム・ECシステムなどはto B向けの環境であったため、そこをto C向けにするための環境投資を行い、成長戦略をとることにしました。」
 
また、彼らはメーカー直営が運営するオンラインストアとしての強みも強化していっている。
直営店舗も運営しているため、直営店舗のポイントプログラムと会員情報をオンラインストアと統合しユーザーの利便性高めている。2020年4月からはネイティブアプリもリリースし、会員向けの予約販売やセールなどの情報を先行して配信することで会員のロイヤリティを高めている。

彼らが考えた不正対策-

その反面、彼らの商品は高単価のものが多く換金性もあるためオンラインストアでの不正利用被害は多かった。先述した会員のロイヤリティを高めるためのユーザーへの還元をしなければいけないため、こうした不正被害への対策は必至であったが、彼らはもともとチャージバック保険に加入していた。

「もともと、チャージバック保険に加入しており、この不正利用に関しては深く真剣に考えていませんでしたが、保険に加入できないサイトに認定されてから何か対策はないか?と探していました。」

チャージバック保険は毎月保険料を支払っていき、チャージバック被害が発生したらその分を保険会社が補填してくれるものなのだが、チャージバック被害が続いてしまうと保険会社から加入を断られてしまうケースもあり、彼らはそれに該当してしまったのだ。

彼らは、チャージバック対策として3Dセキュアも検討していたのだが、3Dセキュアは普及率が低いため決済時のコンバージョン率が下がってしまうことを懸念していた。その点、ASUKAであればコンバージョン率への影響は最小限な本人認証であるため、ASUKAを導入に至った。

“エース”にとってのASUKAの位置づけ-

多い月で数十万円ほど発生していたチャージバック被害もASUKAを導入してからはほぼ発生していないという。ASUKAを導入すれば手放しで不正利用がゼロになるというものではなく、日々手を変え、品を変えやってくる不正ユーザーに併せて不正を排除していかなければいけない。

「アクルと出会った事によって、不正利用について情報をいろいろと集めるようになりました。不正利用そのものがモグラたたきで、次から次へやってきます。これを完全に防ぐことは現状のクレジットカード利用方法では無理です。ただし、ツールと目視を利用してある程度は防げると思います。これは、サイト運営者と不正検知システムとペイメント会社の三位一体で取り組んでいく必要があると感じております。」

今後エースは、より一層オンラインストアのロイヤリティを高めていくために、オンラインストアでしか取り扱わない商品/パッケージや、実店舗に近い体験をオンラインストアで体現できる施策も予定している。そのため、オンラインでのチャージバック被害は最小限に抑えるべく、ASUKAを活用しながらよりセキュリティレベルを向上させていき、不正ユーザーが寄り付かないサイト作りを目指していく。


エース株式会社
https://www.ace.jp/

SHARE

決済をもっと安全に。決済に関わる課題を解決するまでのストーリー。

CASE01

株式会社京急百貨店様の事例

ASUKA

CASE02

株式会社ビビッドガーデン様の事例

ASUKA

CASE03

サンテレホン株式会社様の事例

ASUKA

チャージバックを減らす、
シンプルかつ革新的なツール