CASE STUDIES

株式会社パル

離脱への不安を解消しながら3-Dセキュアによる本人認証を導入。ASUKA-3DSが実現するユーザビリティとセキュリティのバランス。

ASUKA

さまざまなファッションブランドを展開し、アパレルから雑貨まで多彩なアイテムを扱う株式会社パルの公式オンラインストア「PAL CLOSET(パルクローゼット)」では、不正検知サービス“ASUKA”に加え、このたび本人認証サービス“ASUKA-3DS”を新たに導入いただいた。
今回は、ASUKA-3DS導入の背景や経緯について、株式会社パルのご担当者様にお話をうかがった。

ーー本人認証による“購入体験の分断”を避けたい──課題は、セキュリティとUXの両立

「PAL CLOSET(パルクローゼット)では、様々なファッションブランドを展開しており、ブランドごとにユーザー層も様々です。どのようなお客様でも、商品をスムーズに選び、ストレスなく購入までたどり着ける体験は、デジタル施策における根幹であると考えています。ブランドの担当者がせっかく良い商品を作っていても、EC上で支障があり、購入に至らなければ意味がありません。そういう意味で、自社ECサイトのユーザビリティは最も重要視していることのひとつです」

その一方で、ECサイトにおけるクレジットカード決済の不正利用は年々巧妙さを増していたことでセキュリティ強化の必要性も高まっており、経済産業省が発表するクレジットカードセキュリティガイドラインにおいては、2025年3月末までにすべての加盟店において3-Dセキュア(3DS)を実装することが義務化されている状況でした。しかし、パル様の社内では3DSの実装に対する懸念についての議論も発生していました。

「3DSをすべての決済に一律で適用すると、購入途中で離脱するユーザーが増えるのではないか?という懸念が社内で根強く存在していました。また、スマートフォンユーザーにとって画面遷移が発生する従来型の3DSは、操作感のもたつきや通信遅延がユーザー体験を損なう要因になると考えており、導入には慎重な姿勢を取っていました」

上記のような背景から、パル様では3DSの早期導入は行わずに様子を見ている状況でした。

ーーASUKA-3DS、検討のきっかけ

とはいえ、3DSの実装が加盟店の義務になっている以上、いずれは導入する必要があります。

どのような形であればお客様の利便性を損ねずに3DSを導入できるかを検討されていたタイミングで、アクルで提供を準備していた、不正検知システム「ASUKA」と連携して導入できる「ASUKA-3DS」に興味をお持ちいただきました。

ASUKA-3DSを活用すれば、<3DSを不正利用リスクの高い決済のみに適用し、2回目以降は必要に応じて省略する>という形が実現できるため、リピーターのお客様の利便性を低下させずに、3DSを導入することができます。さらに、お客様が感じるストレスを最小限に抑えるため、画面遷移を伴わず、モーダル上で3DS認証を完結できます。

「これであれば、セキュリティを確保しつつ、離脱のリスクも抑える、つまりお客様の利便性を損ねずに3DSを導入することができるのではないかと思い検討を開始しました」

ーー3DSの導入および運用工数の削減にも寄与

「ASUKA-3DSの検討を進める中で、弊社独自の実装環境を想定した場合に、標準的な3DSの実装方法よりも、ASUKA-3DSを利用した実装方法のほうが、導入にかかる開発工数が軽微で済むことが開発ベンダ様との協議の中で確認できました。

また、ASUKA-3DSを利用すれば、ASUKAによるリスク評価の結果とあわせて、3DSの認証結果を確認することができます。本来であれば、3DSの結果は決済代行会社様の管理画面で見る必要がありますが、一つの画面内で網羅的に確認できることで、日々の運用コストについても軽減することができると考えました。

最終的に<開発・運用コストの低さ>と<ユーザー体験の高さ>の評価から、ASUKA-3DSの導入方針を決定しました」

このように、パル様の実装環境に対して、ASUKA-3DSが高い柔軟性を持って対応できた点も、導入を決める後押しとなりました。

また、導入検討を進める中で、パル様のEC基盤を支える開発ベンダ様からも、ASUKA-3DSに対し以下のような評価をいただいています。

  • モーダル型の本人認証による、離脱の抑制効果
    従来のような画面遷移ではなく、操作の流れを断ち切らないUIは、購入率への好影響が期待できる。
  • 注文処理ロジックの保守性を損なわない設計
    3DSを注文確定処理の「前」に完結させることで、アプリケーション全体の複雑性を高めることなく、保守コストを低く抑えられる。

こうした第三者の評価も、ASUKA-3DSが選ばれた要因の一つとなりました。

ーーセキュリティとUXの両立は「理想論」ではない

これまで、多くのEC事業者にとって、セキュリティ強化と購入体験の維持はトレードオフとされてきました。

しかし、パル様の導入事例は、それが必ずしも両立不可能ではないことを示す象徴的な事例です。

不正は防ぎたい、でもお客様には快適に買い物してほしい──その想いに真正面から向き合い、最適解として導入されたASUKA-3DSは、今後も多くの事業者にとって重要な選択肢となると考えています。

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