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巷に蔓延る不正利用集団「闇バイト」とは

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クレジットカードの不正利用について、これまでその対策について解説しておりますが、 今回は不正利用がなぜ減らないのか、その背景にもある手口について解説します。

最近の不正の手口

不正利用の手口は日に日に巧妙化しており、当記事においても度々対策について触れており、その対策が強化されているところではありますが、減少するどころか年々100億円に近い増加の傾向にあります。

その背景として、これまでは「不正利用者」と呼んでいた時期もありましたが、現状では「不正利用集団」と呼ぶ方が適切であると考えられるほど、その組織化が際立っているように見受けられます。

コロナ禍におけるバイトの雇い止めなどを背景に「闇バイト」という言葉も世間でも認知されるレベルとなり、社会問題化しています。

よくニュースで取り上げられるような強盗やオレオレ詐欺、アポ電強盗などもそんな闇バイトが実行犯を務めるケースが多いようですが、クレジットカード不正利用においても同様であると考えられています。

カード不正における闇バイトは主に受け子や出し子と呼ばれる末端を担うことが多くあるようですが、なんとなく悪い事だと思ってやっているような人もいれば、うまく口車に乗せられて簡単に稼げる真っ当な仕事だと信じて転送の作業を担う人もいます。

以前は不正対策の一つとして、怪しい注文があったら購入者へ電話を掛ける。というのがとても効果的でした。これはそもそも適当な番号なので繋がらない、出ない、といった事や、不正利用者が外国人のため明らかに注文者情報と異なる事がわかるためでしたが、現在ではこういった闇バイトが悪い事と知らずに購入をしているケースもあるため、普通に電話に出たりする事例も多くなっています。

実際に先日も、注文を不審に思ったECサイトが空箱を送付してクレームを入れてきた事で逮捕に繋がった事例などもあり、犯罪に加担している意識なく、または多少怪しいと思っていても知らなかったで済まされるだろうと安易に実行しているケースも発生しているようです。

なぜ気軽に信じてしまうのか

何故そんな簡単に犯罪に加担してしまうのでしょうか。

一つはクレジットカードのルールが一般的にはあまり知られていない事も挙げられると考えます。

例えば、ちゃんとした備品の購入の仕事だ、と紹介され会社のカードだからと言ってカード番号を渡され、指示したものを指示したサイトで購入してください。といった具体的な指示があった場合、安易にその依頼を実行してしまうこともあるかもしれません。

不正配送先では何が起きているのか

前述したように、自分の自宅で受け子をするケースもありますが、チャージバックの発生した注文の配送先に尋ねていったところ、住人が住んでいる気配はなかったため、大家さんにドアを開けてもらったところ、たくさんのダンボールが部屋に積まれていた。といったように、不正集団も配送先を一つの拠点に集中させているケースも確認されています。

ここでも闇バイトが暗躍しており、そもそも配送先の名義貸しを行ったり、集積された荷物を各地に転送したり、さまざまな形での事例がニュース等でも報道されてきています。

日々巧妙化する手口に対処するにはどうすれば良いか

このように不正利用集団は末端を闇バイトなどを雇うことでトカゲの尻尾切りをしていくことで、その中枢を捉えることが非常に難しい犯罪でもあります。

もちろん、現在社会問題化していることを重く見た警察もこのような不正利用に対する専門チームを組織したり、日々捜査を進めているところではありますが、やはりまずはこういった不正を起こさせない、起こさせにくい仕組みをECサイト側でしっかり構築することが重要であると考えます。

2025年3月末までにEMV 3-D セキュアの義務化が決定していることはこのKnowledge記事でも度重ねてお伝えしており、その重要性はご認識いただいているかもしれませんが、加えて、利用者の属性・行動分析や配送先住所情報のチェックを入れることで一定程度不正を防ぐことができます。

不正対策は終わりのないマラソンともいえます。

ただ対策を講じただけではなかなか最新の手口に対応することができませんが、AkuruのASUKAにおいては、人気ECサイトにも数多くご利用いただいており、国内最大級の不正排除ネットワークを形成しています。また、専任のコンサルタントがモニタリング、分析を行って加盟店へ最新の情報提供をしています。

そうした日々刻々と変わる新たな手口や巧妙化した手口の対策のためのサービス改善を日々実施しております。

不正対策にお悩みのEC事業者様や、まずは情報だけでも聞いておきたいなど、不正対策の前線にいるAkuruへお気軽にお問い合わせください。


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