「自分のクレジットカードが不正利用にあった」という嘆きのようなつぶやきを見かけるようになりました。
もちろん本人はどこで自分のクレジットカードの情報が漏れてしまったのか、皆目見当がつかない場合が多いようです。自分の知らないうちに、どこかでクレジットカード情報が漏れてしまっているということです。
このようなケースの中で、特にフィッシング詐欺が注目されています。フィッシング詐欺は、悪意のある第三者がウェブサイトや電子メールを装い、個人情報やパスワードをだまし取る手法です。
直近では手口も巧妙化してきていることもあり、自分がフィッシングにかかってしまったことがわからないケースがあります。
今回は、フィッシング詐欺の事例を交えながら、注意すべきポイントと安全な対策をご紹介します。
どんな手口があるのか?
1. カード会社を偽装した詐欺メール
あなたの元に、カード会社よりメールが届きます。そのメールには、「アカウントの無効化」、「セキュリティー上の問題」や「パスワードを再設定する必要がある」といった理由が記載されています。
緊急性をアピールし、リンクをクリックさせ再設定などを促すメッセージが含まれています。クリックすると、カード会社の画面になり、そこでログインIDやパスワード、またカード番号などの入力が自然な形で求められます。
しかし、こういったメールで、絶対にIDやパスワード、個人情報やカード情報を入力しないでください。疑わしいメールが届いた場合は、カード会社に電話して確認を取ることが重要です。
2. 偽のオンラインショップ
驚くほど魅力的な割引価格や限定セールを謳っているオンラインショップに注意してください。
SNSでの広告やメールでそのようなサイトが案内されることが多々あります。しかも広告に表示されるものは自分の趣向にあっているから厄介です。犯罪者はあなたの興味がありそうな分野の見栄えの良いウェブサイトを作成し、本物のショップと見分けがつかないように工夫します。
あまりにもお得すぎると思えるショップでは、購入前に、ウェブサイトの信頼性を確認するためにレビューサイトや評価をチェックしましょう。また、支払い時には安全な決済方法を選びましょう。
3. SNSでの友人になりすました詐欺
フィッシング詐欺は、SNS上での友人と思われる人物からの連絡で行われることもあります。
友人のアカウントが乗っ取られ、被害者に代わってリンクや添付ファイルを送信するといった手法です。疑わしいメッセージが届いた場合は、直接友人に連絡を取って確認しましょう。リンクをクリックする前に、送信元のアカウント情報を確認することも重要です。
フィッシングサイトから自身を守る方法とは?
フィッシング詐欺から身を守るためには、以下の対策を実施しましょう。
■ 偽のウェブサイトを避ける
リンクをクリックする前に、ウェブサイトのURLを確認する。信頼できるウェブサイトはセキュアな接続を使用し、「https://」で始まります。
また、ウェブサイトのアドレスバーにロックアイコンが表示されていることを確認するようにします。
■ メールの添付ファイルやリンクに注意する
不審なメールが届いた場合は、リンクをクリックしたり、添付ファイルを開かないようにします。
金融機関やオンラインサービスからのメールであっても、直接ログインページにアクセスして操作を行うことが安全です。
■ パスワードの強化と二段階認証の利用
可能な限り強力なパスワードを使用し、定期的に変更するようにします。さらに、可能であれば二段階認証を有効にしておくと、アカウントへの不正アクセスを防ぐことができます。
■ 定期的なソフトウェアの更新
オペレーティングシステムやセキュリティソフトウェアを最新の状態に保つことが重要です。
定期的なアップデートを行い、脆弱性を修正するようにします。
■ 個人情報の慎重な管理
機密情報や個人情報をオンラインで共有する際には、信頼できるサイトかどうかを確認する。
また、必要以上に個人情報を公開しないようにし、ソーシャルメディア上でのプライバシー設定を適切に行うようにします。
さいごに
フィッシング詐欺は巧妙化しており、常に新たな手口が現れています。
緊急性があるように見えるものについても、落ち着いて情報の正確性を確認し、怪しい場合は警戒する姿勢を持ちましょう。
また、フィッシング詐欺に遭った場合は、速やかに関係する機関やサービスプロバイダに連絡し、対処方法を確認しましょう。
安全なオンライン活動を心がけることで、個人情報を守り、詐欺からの被害を防ぐことができます。