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ベトナムのクレジットカード事情

公開日

コロナが沈静化し、ようやく海外旅行も解禁となりました。
2023年の夏は久しぶりに長期休暇を取り、ベトナムのホーチミンへ行ってきました。
今回は旅行での体験をもとにベトナムのクレジットカード事情をお伝えします!

いざ、ホーチミンへ!

ANA NH833便は19時過ぎに、海外旅行に気持ちが昂った人達の熱気が立ち込める成田を離陸しホーチミンへ現地時間(日本−2時間)の23時半ごろに到着しました。

笑顔のない入国審査官のいる入国審査場での手続きに45分くらい並び、荷物を受け取り、
空港出口を出て、ホーチミンの地に足を踏み入れたのが、夜中の0時半。

どうでも良い話ですが、なぜに入国審査官はどこも真剣な面持ちなのでしょうね?

もちろん怪しい人物を見逃せない重責があることは理解できますが、初めての訪問国で
一番最初に出会う人が厳格で笑顔のない人というのは、その国の印象が損なわれてしまいそうです。
できれば笑顔でウェルカムで受け入れてもらいたいものです。

ここでふと、おもてなしを売りにする日本の空港ではどうなのか気になりました。

無愛想な人よりも、まだ感情を持たないクールな機械のほうが、こちらも気を揉まず済みそうです。早々に機械を導入しスムーズで心地よい対応を。

もちろん機械では検知できない怪しさを探知する人間の第六感的なものは不可欠でしょうから、機械と人の目の組み合わせということになると思うのですが。

仕事柄、不正を検知するのは「システム」と「人の目」だというのが刷り込まれているようでつい。

さて、ホーチミンの空気を吸おうと思いつつ空港玄関を出たところ、時はすでに深夜を迎えているにも関わらず、出迎えの人だかりと、TAXI乗れ乗れとの白タクからの勧誘で目が回り、ホーチミンの空気を味わうことを忘れてしまいました。

とにかく人、人、人。

お祭りかと思うほどの人だかりです。

「白タクは確実にぼられます」とWebサイトの忠告をチェックしていたこともあり、マニュアル通りガン無視でぐんぐん歩いていきます。

人をかき分け、TAXIの案内カウンターらしきところに辿り着きます。
カウンターでは英語が通じる仲介人にホテル名を告げ、運賃を確認します。

ホテルまでは「フォーハンドレッド、トゥエンティー、サウザン、Cash、ノークレジットカード」と言われます。
フォーハンドレッド、トゥエンティー、サウザンは・・・四百二十と、千ね。

カウンターの紙切れに「420,000-」と書き、それで良いかと確認をし、成田空港で両替をした真っさらな「500,000ドン」紙幣を一枚握りしめて、トヨタ車のTAXIへ乗り込みました。

ここも余談ですが、旅行をするとその国で走っている車のメーカーを必ずチェックしてしまいます。

トヨタ車が多く、三菱、フォードもよく見ました。
ホンダ、マツダは少なめ、日産はなく、メルセデスやBMWなどのドイツ車は少なめだなと。ただランボルギーニのショールームはありました。

興味のある方はこちらから JETROーベトナム2022年の自動車市場が50万台規模へ成長(https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/02/0e0274f4cc513e9c.html

車の窓から街の様子は、夜中とは思えぬほどのバイクと車の流れが広がり、クラクションが絶え間なく鳴り響いていました。

にぎわう街に入ると、歩道では、夜中にピクニックを楽しむかのようにお行儀よく地べたに座った数人のグループがあちらこちらで食べたり飲んだりして楽しそうにしている様子が見受けられました。

眠らない街、ホーチミンと聞いていましたが、異国の地を感じざるを得ない雰囲気に圧倒されながら20分少々でホテルに到着しました。

Taxiの支払いについて

さて、TAXIの支払です。

初めての外国での一番最初の現金での支払いって、緊張しませんか?
初めての国での3時間ほどの右も左もわからない時間は、貴重な体験となるので大事に意識をするようにいつも心がけています。

少々の緊張と共に、420,000ドンの運賃に対し、500,000ドンを差し出すと、ドライバーさんはなぜか受け取ってもらえません。どうやら、50万ドンだとお釣りがないという理由でした。

もっと小さな紙幣で払ってくれといわれ、財布の中をごそごそ探してみます。
しかしどの紙幣で払って良いのか、すぐにはわからず、あたふたする始末。

正解は200,000ドンを2枚と10,000ドンを2枚なのですが、それがすぐに見当たらず。

200,000ドンだと思って、20,000ドンを2枚出してみたり、高額紙幣の数字が思ったより難しいのです。少々支払いにバタバタしました。

現金よりカードで支払いたいっ!
誰かタクシー用のクレジットカード端末持ってきて!
メーター連動なんて難しいことを言わないからシンプルなやつで!

と端末取扱のある会社さんにオーダーしたくなりました。

なるほど、日本に来たインバウンドの人たちも一昔前のクレジットカードがあまり使えなかった時に苦労していたんだなぁと、ここでアハ体験がありました。

この高額紙幣に慣れないことで後に事件を引き起こすことになるのですが、それはまた次の機会にお話をするとして、とにかく一般的なTAXIではクレジットカードは使えなかったということです。

ベトナム版Uber「Grab」

翌日現地に住んでいる妻の知り合いに教えてもらったのですが、TAXIの代わりにベトナム版Uberである「Grab」がいいよと。

早速アプリをダウンロードして使ってみました。

GrabはUberとほぼ同じ仕組みです。

自分の居場所にピンを落とし、目的地を指定すれば料金が表示され、リクエストを出せば車がやってきます。
車のサイズに加え、新しく綺麗な車を選択することもできるのはちょっとした工夫ですね。

もちろん価格は少し違います。
アップセルがうまいなぁと感心しつつポチっと。

またホーチミンでは車(TAXI)だけでなく、バイクを使った移動も使えます。
バイクの後ろに乗っての移動ですね。安価なので学生さんにオススメです。

また、このGrabでの支払(Grab pay)はクレジットカードが使えます。

VISA、MASTER、JCB…
JCBが使えるのは少々驚きでした。

サムライカードJCBさん、加盟店開拓頑張っていますね。
また話が逸れますが、「サムライカード、世界へ」という黎明期のJCBさんの海外展開の書籍があり泥くさい汗と涙の話で、自分は結構好きなのです。

ベトナムのカード事情といいつつ、今回はTAXI関連の話だけになってしまいましたが、
次回にまた。

※ベトナムドンは桁数が多く、円への換算が少々複雑です。
円換算は、0を3つとって5倍すると良いとWebで説明がありましたが、2023年8月のレートでは、円安のため、0を3つとって6倍となります。


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